ワクチンとノゾーズ

今回特に申し上げたいのは、「ノゾーズはワクチンの代わりにはならない」ということです。
ホメオパシーはこれだけの長い歴史を持ちながら、「ノゾーズで免疫ができる」という実証実験が行われていないことに疑問を感じます。
「ノゾーズで免疫はつかない」ことを分かっていて、あえてノゾーズを勧め続ける、とあるホメオパシー団体の意図が私にはわかりません。
(ワクチン接種はきちんと、という団体も少数派ながらあるようですが…)

先日から現役の獣医さんとネットでお話させていただいているのですが、ホメオパシーについてお教えしたところ失神しそうになっておられました。FIP狂犬病のノゾーズの話をしたところ、「どこで作ってるのか考えるだけで怖い」のだそうです。

確かに、ワクチン接種に病院に連れて行って怯える姿や、副作用で発熱している姿を見るのは辛いです。何の検査もせずにいきなり完全室内飼いの子に5種を打って、その子は亡くなったという話も聞きますし。

まず、獣医さんを見極めること。
犬さんなら散歩のお仲間に聞いたりできますし、猫さんはお仲間がつくりにくいですが、電話をかけてワクチンについて聞けば、だいたいわかります。
あきらかにお世辞ベタベタなところ、異常なまでに5種を勧めてくるところ、「とにかく早く連れてきてください」と急かすところ、こういったところではなく、「猫の月齢は、他の病院にかかったことがあるか、健康状態は」などをきちんと聞いてくれるところを選んだほうがいいと思います。

そして犬さんの飼い主さんに心よりお願いします。
狂犬病の予防接種を打ち、登録を行ってください。
ワクチン嫌さに登録を行わない飼い主さんもいると聞きますが、これは法律違反です。
日本は狂犬病清浄国ですが、フィリピンで犬に噛まれた男性が狂犬病を発症して亡くなったのは記憶に新しいところですし、いつ入ってくるかわかりません。
狂犬病にかかって治ったのは、歴史上たった一人です。

どうか「ワクチン=悪」と決め付けるのをおやめください。
ごく一部の金儲け獣医がしたことにより、信頼が失われてしまうのは、本当に悲しいことです。